中国電子商取引大手アリババのパブリッククラウド子会社アリババ・クラウドは21日、同社初の欧州向けサービス拠点をドイツに開設した。昨年打ち出した事業グローバル化戦略に基づいて欧州進出を果たした。
アリババ・クラウドは英ボーダフォンがフランクフルトで運営する電算センターの容量の一部を借り受けてサービスを展開する。ドイツはデータ保護規制が厳しいことから、自社データの取り扱いに慎重な企業顧客のニーズを取り込めると判断した。
アリババ・クラウドは中国パブリッククラウド市場の最大手。アリババ・グループの決済会社アリペイや、配車サービスの滴滴出行は同社のクラウドを利用してサービスを提供している。