トルコ中央銀行は24日、主要政策金利である7日物レポ金利を0.5ポイント引き上げ、8%に設定した。通貨リラの下落を食い止めることで輸入コストを抑え、物価の安定を図るのが狙い。翌日物貸出金利(上限金利)も0.25ポイント増の8.5%に引き上げた。翌日物借入金利(下限金利)は7.25%に据え置いた。
利上げは2014年1月以来34カ月ぶり。経済成長を優先して緩和を求める政府の圧力をはねのけ、利上げに踏み切った。
同国では7月15日のクーデター未遂事件に伴う政情不安に加え、米大統領選によって生じたドル高を受けてリラ安が進行している。また、10月のインフレ率は7.16%で、前月の7.28%からやや低下したものの、中銀目標の5%を大きく上回っている。
中銀は今後もインフレ動向や価格設定行動を踏まえて金利を調整していく方針を示している。