英のEU強硬離脱、自動車に年45億ポンドのしわ寄せ

英自動車製造販売者協会(SMMT)は11月29日、英国がEU離脱後に単一市場に残留できず、国内とEUの自動車業界に年45億ポンド(約6,509億円)を超える関税負担が生じるという試算を示し、英政府に「ハードブレグジット(強硬離脱)」を回避するよう呼びかけた。

SMMTの試算は、英国がEU単一市場へのアクセスを失し、しかも自動車分野の関税を優遇する特別協定が締結されず、EUとの自動車貿易に世界貿易機関(WTO)の協定税率である10%の関税が適用される場合を想定したもの。

これによると、関税は英国がEUから輸入する自動車で年27億ポンド以上、EUへの輸出で同18億ポンド以上に達する見込み。輸入するEU車の国内平均販売価格は1,500ポンド上昇すると試算している。

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