フィリップス、照明子会社ルミレッズを売却

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)は12日、米国に本社を置く照明子会社ルミレッズを米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントに売却することで合意したと発表した。フィリップスは経営資源を収益力の高い医療機器とライフスタイル家電分野に絞り込む方針を打ち出しており、5月には照明部門フィリップス・ライティング(ルミレッズを含まない)の新規株式公開(IPO)を実施。今回の取引により照明事業からの撤退をほぼ完了する。

フィリップスはルミレッズの企業価値を債務などを除いたベースで約20億ドルと評価した上で、株式80.1%をアポロに譲渡する。

フィリップスは当初、ルミレッズを中国系投資会社ゴー・スケール・キャピタルを中心とする企業連合(コンソーシアム)に売却する計画だったが、米国の対米外国投資委員会(CFIUS)が難色を示したため、1月に断念していた。

ルミレッズはLED照明部品と自動車照明を手がける企業。世界30カ国以上で事業を展開しており、従業員数は約9,000人に上る。2015年の売上高は約20億ドルだった。

上部へスクロール