ロイズ保険組合、英のEU離脱で業務移転へ

世界最大級の保険引受組合である英ロイズ・オブ・ロンドン(ロイズ保険組合)は15日、英国のEU離脱に伴い、業務の一部を他のEU加盟国に移転する計画を進めていることを明らかにした。子会社設立も視野に入れており、来年初めに計画の詳細を固める方針だ。

EUでは金融や保険会社などが加盟国のうち1カ国で認可を取得すれば、域内全域で活動することができる「パスポート制度」が導入されている。ジョン・ネルソン会長は9月、英政府とEUが来年に開始する離脱交渉の結果、英企業が同制度を利用できなくなる可能性があることから、一部業務の移転を示唆していた。

現地での報道によると、ロイズ・オブ・ロンドンは移転先の候補をフランクフルト、パリ、ダブリンなど5都市に絞り込んでいるという。

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