富士フィルム、ロシア製薬大手と提携

富士フィルムは16日、ロシア製薬大手のアールファームとヘルスケア分野で事業提携することで合意したと発表した。富士フィルムが持つ医薬品や医療機器、再生医療ビジネスのロシアでの展開に向け、アールファームと合弁会社設立を検討する。機能性化粧品やサプリメントの販売も視野に入れる。

ロシアは国民の健康水準の向上に向けて医療サービスの充実と高度化を図っている。同国の医薬品・医療機器の市場規模は現在約4兆円で、今後の急速な拡大が見込まれている。

アールファームは国内60カ所に拠点を持つ。欧米の製薬会社と共同で感染症、がん、リウマチなどの新薬を開発し、国内で販売している。子会社は医療機器を扱っており、今後は同分野にも注力する方針を掲げる。2015年の売上高は776億ルーブル(約12億ユーロ)だった。

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