EU統計局ユーロスタットが12月19日発表したユーロ圏の2016年7~9月期の労働コスト(時間当たり)上昇率は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比1.5%となり、前期の1%から拡大した。(表参照)
上昇率は労働コストの大部分を占める賃金・給与が1.6%、非賃金コストが1.2%だった。業種別の上昇率は工業が1.7%、建設業が2%、サービス業が1.2%となっている。
EU28カ国ベースの労働コスト上昇率は前期を0.4ポイント下回る1.9%。国別ではルーマニアが14.7%で最高だった。主要国ではドイツが2.5%、フランスと英国が1.4%、スペインが0.4%の幅で上昇した。イタリアはマイナス0.5%だった。