英金融大手ロイズ・バンキング・グループは12月20日、米バンク・オブ・アメリカの英クレジットカード部門MBNAを19億ポンド(約23億ユーロ)で買収すると発表した。これによってクレジットカード事業を強化し、住宅ローン事業に大きく依存する体質を改善する。
ロイズはリーマンショックに端を発した金融危機で経営不安に陥り、英政府から公的資金の注入を受けて救済された。同行による大型買収は、金融危機後で初となる。
MBNAの資産額は約70億ポンド。ロイズによると、買収によって年6億5,000万ポンドの増収と、1億ポンドのコスト節減効果が見込まれる。2017年上期の買収手続き完了を予定している。