VW、1~3月期の販売0.5%減

自動車世界最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が13日発表した2017年1~3月期(第1四半期)のグループ販売台数は249万5,100台となり、前年同期を0.5%下回った。最大の市場である中国での販売不振が響いた。3月単月では前年同月比2.5%増の99万900台だった。

1~3月期の中国販売台数は89万1,500台で、前年同期から6.7%後退した。主力のVWブランドの乗用車が3.8%減少したほか、高級車アウディが22.1%減と大きく縮小したことが大きかった。中国の不振により、アジア太平洋の販売は6.9%減の97万3,700台に落ち込んだ。

そのほかの地域では販売が増加。中東欧(12.3%増の16万9,600台)、南米(10.4%増の12万1,800台)は2ケタ台の伸びとなった。中東欧の足かせとなっていたロシアも3.8%増の3万7,700台と改善している。

北米は6.0%増の21万3,700台で、主力の米国は9.2%増の13万5,400台と大きく伸びた。西欧は3.0%増の92万8,300台だった。

主要ブランドではアウディ(7.3%減の42万2,600台)とVWブランド乗用車(1.3%減の144万900台)が減少。その他は増加した。乗用車ではセアトが14.0%増の11万7,300台と特に好調で、これにポルシェ(6.6%増の5万9,700台)、シュコダ(2.5%増の28万3,500台)が続いた。

商用車はスカニアが12.0%増の2万700台、VWブランド商用車が8.0%増の12万1,800台、MANが7.5%増の2万5,200台だった。

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