ユーロ圏の1~3月成長率、0.6%に上方修正

EU統計局ユーロスタットが8日発表したユーロ圏の2017年1~3月期の域内総生産(GDP)伸び率は前期比0.6%で、15年1~3月期以来2年ぶりの高水準となった。当初は0.5%増となっていたが、0.1ポイント上方修正された。(表参照)

上方修正はフランス、イタリア、ギリシャのGDPが速報値を上回ったのが主因。前年同期比の伸び率は1.7%から1.9%に引き上げられた。EU28カ国ベースでは前期比0.6%、前年同期比2.1%で、それぞれ0.1ポイントの上方修正となった。

前期比の伸び率はフランス、イタリアが0.4%。フランスは0.1ポイント、イタリアは0.2ポイント上方修正された。ギリシャは0.1%減から0.4%増に改定され、2四半期ぶりのプラス成長となった。一方、ドイツは0.7%増から0.6%増に引き下げられた。

ユーロ圏のGDPを分野別にみると、個人消費が前期比0.3%増、設備投資と輸出が同1.3%増と、いずれも堅調だった。

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