豪保険大手QBE、ブリュッセルにEU統括拠点

豪州の保険大手QBEインシュアランス・グループは6日、ベルギーのブリュッセルにEU事業を統括する子会社を設立すると発表した。英国がEUを離脱した後もEU域内での業務を継続できるようにするのが目的。2019年の業務開始を予定している。

EUでは金融や保険会社などが加盟国のうち1カ国で認可を取得すれば、域内全域で活動することができる「パスポート制度」が導入されている。QBEは現在、ロンドンに欧州事業本部があるが、英国の離脱によって同制度を利用できなくなる可能性があることから、ブリュッセルに拠点を新設することを決めた。ブリュッセルの支社を増強し、EU事業統括会社とする。

保険業界では世界最大級の保険引受組合である英ロイズ・オブ・ロンドン(ロイズ保険組合)が3月末、同様の理由でブリュッセルにEU統括会社を設立すると発表していた。

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