ドイツの後発医薬品大手シュターダは6月26日、投資会社のベイン・キャピタル、シンベンなどの企業連合が同社に対して実施した友好的な株式公開買い付け(TOB)が失敗に終わったことを明らかにした。シュターダは同企業連合の傘下に入ることで事業の拡大を加速する計画だったことから、計画の修正を余儀なくされそうだ。
ベインとシンベンの連合が開始したTOBの買い取り価格は、買収観測が出る直前(2016年12月9日)の終値を48.9%上回る1株66ユーロ。75%以上の確保を成立条件としていた。
同連合はTOBの終了期限が近づいても株主の反応が思わしくなかったことから、同期限を2週間延長するとともに、成立条件を67.5%に引き下げた。それでもTOBに応じた株主は65.52%にとどまった。