英製薬大手アストラゼネカは8月29日、武田薬品工業とパーキンソン病治療薬を共同開発することで合意したと発表した。アストラゼネカがパーキンソン病治療薬として開発を進める抗体「MEDI1341」の権利を武田薬品が最大4億ドルで取得し、創薬化に向けた開発を引き継ぐ。
MEDI1341は臨床試験の第1段階が年内に開始される予定。アストラゼネカは第1段階まで主導し、その後の試験、商業化は武田薬品に委ねる。
アストラゼネカはがん、呼吸器系疾患、心臓病治療薬などの開発を優先している。重視していない神経科学系のパーキンソン病治療薬については、神経科学系に強い武田薬品と提携し、リスクを分散しながら共同開発することを決めた。
両社は開発した新薬の収入のほか、今後の開発、商業化の費用を折半で負担する。