EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2017年4~6月期の労働コスト(時間当たり)上昇率は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期比1.8%となり、前期の1.4%から0.4ポイント拡大した。(表参照)
労働コストの大部分を占める賃金・給与が2%、非賃金コストが0.8%の幅で上昇した。業種別の上昇率は工業が1.5%、建設業が2%、サービス業が2.1%だった。
EU28カ国ベースの労働コスト上昇率は2.2%。国別ではルーマニアが18.6%で最高だった。主要国はドイツが2.3%、フランスが1.4%、英国が1.9%、イタリアが0.9%、スペインが0.4%となっている。