BASF、ソルベイのポリアミド事業を買収

独化学大手のBASFは19日、ベルギー同業のソルベイからポリアミド事業を買収することで合意したと発表した。一般樹脂よりも耐熱性や強度の高い工業用樹脂(エンジニアリングプラスチック)関連事業を拡充し、自動車や電器産業向けの材料分野でサプライヤーとしての競争力を強化する。

BASFはソルベイが米インビスタと折半出資で運営する仏合弁会社ブタシミの株式50%を取得する。取引額は16億ユーロで、昨年のケメタル買収(取引金額(32億ドル)以来の大型買収となる。来年7~9月期の買収手続き完了を見込む。

ソルベイから譲り受ける事業の16年の売上高は13億1,500万ユーロ、営業利益(EBITDA)は約2億ユーロに上る。ブタシミはフランスのほか、世界12カ所に工場、4カ所に研究開発拠点を持つ。

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