ブルガリアのバッテリーメーカー、モンバットは9月26日、イタリアの電池リサイクル大手ピオンビフェラ・イタリアーナを買収すると発表した。鉛バッテリー用の原料確保が目的で、リサイクル市場が発達しているイタリアでの調達を強化する。買収は子会社のモンバット・リサイクリングを通じて行い、同社のイタリア子会社とピオンビフェラを統合する計画だ。
モンバットの前身は軍用車向けバッテリーの国営製造会社で、1998年に民営化された。ブルガリア北西部のモンタナに生産拠点を持ち、2001年にはアイドリングストップ装置向けのAGM(アブソーブドグラスマット)バッテリーの製造を開始した。ロシアのトリアッチでは傘下のスタートが商用車向け製品を製造する。
ピオンビフェラは1978年設立で、年間処理能力は7万トン。イタリアの電池リサイクル業界で第3位につける。