高級車大手の独BMWは9日、ロシア初の工場建設を検討していることを明らかにした。西部の飛び地であるカリーニングラード州が建設候補地のひとつに上がっている。
BMWはロシアに生産拠点を持たず、カリーニングラードの同業アフトトルに生産委託している。ここにきて自ら現地生産に乗り出すことを検討しているのは、石油価格の下落と欧米の経済制裁で悪化していたロシア経済が回復しているためだ。同業ダイムラーは6月、モスクワ州で乗用車工場の建設を開始した。
BMWは現在、カリーニングラード州政府、アフトトルと協議を進めている。工場建設の決定に際しては、特に市場・規制環境を重視する方針だ。