スロバキア政府は11日、2018年の最低賃金を現行の435ユーロから480ユーロに引き上げることを閣議決定した。引き上げ率は10.34%で、1時間当たりの最低賃金は2.759ユーロとなる。労働省によると、増額が見込まれる被雇用者の数は約14万6,400人。
スロバキアでは最低賃金を政府、雇用者、労働組合の三者協議で決めるが、交渉が決裂したため労働省が調停に入り、引き上げ額を提示していた。
オンドルシュ副労働相は、最低賃金引き上げが失業者の就労意欲向上につながると期待を示すとともに、増額は高失業率の地域の雇用を破壊するものではないと強調した。