9月のEU新車販売2%減、5カ月ぶりのマイナスに

欧州自動車工業会(ACEA)が17日発表したEU(マルタを除く27カ国)の9月の新車販売(登録)台数は142万7,105台となり、前年同月から2%減少した。販売減少は4月以来5カ月ぶり。英国とドイツの不振が響いた。(表参照)

英国の販売は9.3%減。同国のEU離脱をめぐる交渉が停滞し、新たな貿易協定などを結ばない無秩序な離脱を迫られるとの懸念から買い控えが進んでいることが要因と目される。同国の販売低迷は6カ月連続。ドイツは営業日が前年同月より少なかった影響で、3.3%減少した。他の主要市場はフランスが1.1%、イタリアが8.1%、スペインが4.6%の幅で伸びた。

欧米の主要メーカーではPSAグループがゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独オペル、英ボクソールを買収した効果で70.1%増と大きく拡大。ルノーも小幅ながら増えた。他のメーカーは振るわず、最大手のフォルクスワーゲン(VW)は0.9%減だった。

日本勢はトヨタが3%、日産が3.4%、スズキが18.5%増加した。一方、マツダは4.9%、ホンダは17.6%、三菱は4.1%のマイナスとなった。

1~9月のEU新車販売は前年同期比3.7%増の1,166万121台。EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの販売台数は、9月が前年同月比2%減の146万6,336台、1~9月が前年同期比0.6%増の1,202万6,194台だった。

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