アリタリア買収、ルフトハンザなど7社が名乗り

経営破綻で政府の管理下にある伊アリタリア航空は16日、7社から買収提案を受けたと発表した。応札企業には独ルフトハンザ、英格安航空会社(LCC)のイージージェットが含まれる。

アリタリアは格安航空会社との競争激化などで業績が悪化。資金繰りに行き詰まって自主再建を断念し、5月に政府の管理下に置かれた。イタリア政府は6億ユーロのつなぎ融資を提供して同社の営業を継続させながら、他社への売却を模索している。16日が買収をめぐる入札の期限だった。

アリタリアは寄せられた提案の詳細は明らかにしていないが、ルフトハンザとイージージェットが応札したことを確認した。応札した各社は4月末まで条件を引き上げることができる。

イタリア政府はアリタリアの雇用を守るため、同社を丸ごと買収する企業に売却したい考えだ。しかし、現地の報道によると、ルフトハンザは地上業務部門以外を5億ユーロで買収することを提案。LCCとの厳しい競争にさらされる短・中距離路線で6,000人を削減することが盛り込まれている。また、イージージェットによると、同社の提案は「一部の資産」に限って買収する内容という。

政府は当初、11月までにアリタリア売却を完了させる方針だった。しかし、手続きが遅れていることから、13日に売却期限を2018年9月末に延長することを決定。追加で3億ユーロのつなぎ融資を実施することも決めた。

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