自動車部品大手の独コンチネンタルは3日、車両用ITセキュリティ分野で高い技術力を持つイスラエルの新興企業アーガス・サイバー・セキュリティを買収すると発表した。急速な普及が見込まれるコネクテッドカーと自動運転車はサイバー攻撃の標的となりやすいことから、自動車が乗っ取られるリスクを軽減して安全性を確保する。買収金額は非公開だが、報道によると約4億ドルに上るもようだ。
アーガスは2013年の設立で、テルアビブに事業拠点を置く。従業員数は70人強。自動車メーカー、サプライヤーと共同プロジェクトを展開している。日本とドイツ、北米(デトロイトと西海岸)に代理店を置く。
コンチネンタルは子会社エレクトロビット(EB)を通して昨年からアーガスと協業してきた。今後はアーガスをEBに組み込み、侵入検出、予防、攻撃の対象となり得る領域の防御であるアタック・サーフェス・プロテクション、フリート車両のサイバーセキィリティ監視など包括的なソリューションとサービスを提供。無線ネットワークを経由したソフトウエアのアップデートソリューションも提供していく。