バルト3国、金融市場の統合で合意

バルト3国のエストニア、ラトビア、リトアニアの財務相は6日、3カ国の金融市場を統合することで基本合意した。市場規模を拡大することで投資の活発化と経済強化、雇用創出につなげたい考えだ。EUと欧州復興開発銀行（EBRD）の協力を得て、金融規制の統一、投資障壁の除去、新しい市場インフラの整備に取り組む。

統合に向けた最初のプロジェクトとなるのは、3カ国共通のカバードボンド（債権担保付き社債）発行。EBRDによると、来年中に関連ルールが各国議会で採択される見通しだ。

カバードボンドの担保となる住宅融資のバルト3国の残高は計170億ユーロ程度。欧州のカバードボンド発行国のうちで最も少ないハンガリー（148億ユーロ）とスロバキア（197億ユーロ）の中間に位置する。