シーメンス、医療機器部門のIPOを決定

独シーメンスは11月29日の監査役会で、医療機器部門シーメンス・ヘルシニアーズが新規株式公開(IPO)を実施する計画を承認した。上場規模は最大100億ユーロに達するとみられ、ドイツテレコム以来の大型IPOとなる見通しだ。

シーメンスは2014年5月に打ち出した組織再編計画に基づき、医療機器部門を中核事業から除外した。同部門は他の事業との関連が薄く、「企業内企業」として運営する方が良いと判断したためで、15年に同部門を有限会社化し、16年5月に社名をシーメンス・ヘルシニアーズとした。今後はIPOに向けて株式会社(AG)化する。

IPOは採用基準が厳しいフランクフルト証券取引所の「プライム・スタンダード」で来年上半期に実施する。公募・売出の規模は明らかにされていないものの、最大25%を放出するもようだ。ヘルシニアーズの時価総額は推定400億ユーロに上ることから、上場規模は最高で100億ユーロに達することになる。

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