米ゼネラル・エレクトリック(GE)は7日、火力発電・送配電設備分野で世界の従業員数を1万2,000人削減すると発表した。火力発電の需要減などを受けた措置で、ドイツでは1,600人を整理する。
火力発電の需要は再生可能エネルギーの利用拡大に伴って減少。これを受けて発電用大型ガスタービンなどの需要も大きく落ち込んでおり、競合の独シーメンスはすでに6,900人規模の人員削減計画を打ち出している。
GEは独ベルリンとメンヒェングラードバッハの工場を閉鎖するほか、マンハイム、シュツットガルト、カッセルの拠点でも人員整理を実施する。
GEは2015年、シーメンスに競り勝つ形で仏アルストムの重電部門を買収した。その直後から火力発電設備の需要が減少しており、同買収が裏目に出た格好だ。