ユーロ圏で景気の緩やかな回復に伴い、雇用の改善が進んでいる。EU統計局ユーロスタットが9日発表したユーロ圏の2017年11月の失業率は8.7%となり、前月の8.8%から0.1ポイント低下。2009年1月以来の低水準となった。(表参照)
EU28カ国ベースの失業率は前月を0.1ポイント下回る7.3%で、08年10月以来の低水準。主要国はドイツが3.6%、フランスが9.2%、イタリアが11%、スペインが16.7%だった。域内最悪のギリシャは8月時点で20.5%と高水準にあるが、前月から0.2ポイント改善した。
同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を10万7,000人下回る1,426万3,000人、EUが同15万5,000人減の1,811万6,000人と推定されている。