スウェーデン通信大手のテレ2は10日、同国のケーブルテレビ(CATV)、ブロードバンドサービス事業者コムヘムを買収することで合意したと発表した。買収額は270億スウェーデンクローナ(約3,684億円)。これによってテレ2は携帯電話サービスとCATV、ブロードバンドを融合したサービスの提供が可能となり、顧客基盤を強化できる。
テレ2は国内2位の携帯電話サービス事業者。スウェーデンの投資会社キネビックが大株主となっている。キネビックが昨年、コムヘムの株式18.5%を取得し、筆頭株主となったことから、両社の統合が確実視されていた。
テレ2は現金支払いと株式交換を組み合わせた形でコムヘムを買収する。キネビックは統合で誕生する新会社の株式27.3%を持つ筆頭株主となる。1株当たりの買い取り価格は、9日の終値に11.8%を上乗せした146スウェーデンクローナ。18年下期の買収手続き完了を見込んでいる。