16年の再生エネ比率17%、11カ国が20年の目標達成

EU統計局(ユーロスタット)は25日、EU28カ国の最終エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの比率が2016年は17%となり、統計を開始した04年の8.5%から倍増したと発表した。15年はこの比率が16.7%だった。

EUは最終エネルギー消費量に占める再生可能エネルギーの比率を20年までに20%、30年までに27%に引き上げるとの目標を掲げている。統計局によると、加盟国のうち15カ国で16年の再生可能エネルギー比率が前年の水準を上回り、経済状況などに応じて国ごとに設定された20年までの目標を達成した国は11カ国だった。

国別にみると、最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギーの比率が最も高いのはスウェーデンの53.8%で、フィンランド(38.7%)、ラトビア(37.2%)、オーストリア(33.5%)、デンマーク(32.2%)と続いている。これに対し、ルクセンブルクは再生可能エネルギーの比率が5.4%と最も低く、マルタとオランダ(6.0%)がこれに次いだ。

一方、16年時点で20年までの国別目標を達成したのはブルガリア、チェコ、デンマーク、エストニア、クロアチア、イタリア、リトアニア、ハンガリー、ルーマニア、フィンランド、スウェーデンの11カ国。これに対し、オランダ、フランス、アイルランド、英国、ルクセンブルクは達成度が低く、目標と16年実績の間にそれぞれ5ポイント以上の開きがある。

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