EUの風力発電新規導入量、17年は過去最高の15.7GW

EUの風力発電事業者の業界団体である欧州風力協会(ウインドヨーロッパ)が13日発表した最新統計によると、域内の2017年の風力発電新規導入量は前年比20%増の15.7ギガワット(GW)となり、過去最高を更新した。

内訳は地上風力発電が12.5GW、洋上風力発電が3.1GW。国別の新規導入量はドイツが6.6GW、英国が4.3GW、フランスが1.7GW、フィンランドが577メガワット(MW)、ベルギーが476MW、アイルランドが426MW、クロアチアが147MWで過去最高となった。

EUの累積導入量は169GW(地上風力発電が153GW、洋上風力発電が16GW)。域内の全発電容量の18%を占める。同割合は天然ガス発電に次ぐ水準となる。国別ではドイツが56GWで1位を維持した。

一方、新たな風力発電施設の建設に向けて17年に決まった新規投資は223億ユーロ。対象プロジェクトの発電容量は11.5GWで、前年の新規投資プロジェクトの同10.3GWを上回るが、投資額はサプライチェーンのコスト削減や競争激化が進んでいるため19%縮小した。

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