伊タイヤ大手ピレリはこのほど、ルーマニア南部スラティナにある工場を拡張すると発表した。当局の認可を受けてから6ヘクタールの用地を取得し、生産棟と倉庫棟を増設する。
同社は2016年9月、21年までに約2億ユーロを投じてスラティナ工場を拡張する計画を明らかにしていた。同計画では施設面積を21万平方メートルから26万平方メートルに広げ、年産量を1,000万本から1,500万本に増やす。拡張を通じ500人の雇用創出を見込んでいる。
スラティナ工場は東欧の物流・販売拠点となっている。拡張後は自動車レースの最高峰フォーミュラ・ワン(F1)向けにタイヤを生産するトルコ工場のバックアップ機能も担う。
ピレリは2004年にルーマニア子会社を設立して工場を建設、06年にタイヤ生産を開始した。