欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表したEU(マルタを除く27カ国)の3月の新車販売(登録)台数は179万2,599台となり、前年同月から5.3%減少した。販売低迷は12月以来3カ月ぶり。3月の落ち込みは14年以来となる。(表参照)
主要市場では英国の販売が15.7%減と大幅に低迷した。同国のEU離脱をめぐる先行き不安から、自動車購入を手控える動きが広がっていることなどが反映された。ドイツ、イタリアもそれぞれ3.4%減、5.8%減と振るわなかった。フランスは2.2%増、スペインは2.1%増となった。
1~3月の販売台数は前年同期比0.7%増の417万1,628台。3月に落ち込んだことで小幅の伸びにとどまった。
欧米の主要メーカーの3月の販売台数は独フォルクスワーゲン(VW)、仏PSAグループを除いて減少。とくにフォードが14.9%減、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が8%減と不振が目立った。
日本勢はホンダが12.1%増と好調だったが、トヨタが4.3%、日産が17.8%の幅で減った。
EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスを加えた欧州30カ国ベースの3月の販売台数は前年同月比5.2%減の183万6,960台だった。