ギリシャ政府、ヘレニック・ペトロを売却へ

ギリシャの国有資産売却を進める政府機関の資産開発基金(HRADF)は18日、石油精製最大手ヘレニック・ペトロリアムの過半数株式を売却すると発表した。債務危機に陥ったギリシャ政府が国際金融支援を受ける見返りとして約束した国営企業民営化の一環で、少なくとも50.1%の株式を売却する計画。入札の参加希望者は5月18日までに意思表示する必要がある。

ヘレニック・ペトロリアムは時価総額26億ユーロと欧州3位の石油精製企業。同社の株式はパンヨーロピアン・オイル・アンド・インダストリアル・ホールディングスが45.5%、ギリシャ政府が35.5%を保有している。

HRADFによると、入札の参加資格は石油・ガス事業で3年以上の実績があることで、コンソーシアムの場合は構成企業の少なくとも1社がこの条件を満たしていなければならない。なお、売却する株式の規模は入札当日に公表される。

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