仏製薬大手サノフィは17日、欧州の後発医薬品子会社ゼンティバの売却について、米投資会社アドベント・インターナショナルと独占交渉を行っていることを明らかにした。19億ユーロで売却する方向で協議を進めており、年内の合意、売却手続き完了を目指す。
ゼンティバはチェコに本社を置き、スロバキア、ルーマニアなど中東欧を中心に事業を展開する企業。サノフィは2009年に同社を約26億ドルで買収していた。
サノフィはこのところ買収攻勢を強めており、今年に入って血友病治療薬などを手がける米バイオベラティブとベルギーのバイオ医薬品企業アブリンクスを買収すると発表した。買収額は合わせて約160億ドルに上る。一方、新薬開発など重視する部門に経営資源を集中するため、事業再編も進めており、ゼンティバを売却する方針を打ち出していた。