米コムキャスト、英スカイに買収を正式提案

米メディア大手コムキャストは25日、衛星放送大手の英スカイに総額220億ポンド(約3兆3,000億円)での買収を正式に提案したと発表した。スカイをめぐっては、筆頭株主の米21世紀フォックスが完全子会社化することになっていたが、コムキャストが横槍を入れ、フォックスを上回る価格を提示した。

スカイの株式39%を保有するフォックスは、残る株式を取得し、完全子会社化することで合意した。これに対してコムキャストは2月末、スカイ株を1株当たり12.5ポンドで買収することを打診。同条件での買収を正式に提案した。買収額はフォックスの1株当たり10.75ポンドを16%上回る水準となる。

フォックスによるスカイ買収をめぐっては、メディア市場で寡占化が進むことを警戒する英競争当局が取引に難色を示し、審査が長引いている。スカイは株主にフォックスへの株式売却を呼びかけていたが、コムキャストの正式な提案を受けて、この勧告を取り下げた。

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