独シーメンスは17日、ビルオートメーションシステム(BAS)開発を手がける米J2イノベーションズを買収すると発表した。デジタル分野のポートフォリオを増やし、IoTソリューションの幅を広げるのが狙い。買収金額は公表しないことで合意した。月末までの買収手続き完了を見込む。
J2はFIN(Fluid INtegration)と呼ばれる次世代のBASソフトウエアを開発した企業。同ソフトを用いると、あらゆる規模のビル内の機器とシステムを操作・監視できる。パソコンのほか、タブレットPCやスマートフォンでも簡単に利用できる手軽さがある。
FINは20以上の国の数千の建物で利用されている。J2はシーメンスの傘下に入ることで事業をグローバル化する考えで、米国の雇用を拡大するほか、欧州とアジアに新拠点を開設するとしている。