仏カルフールがグーグルと販売提携、ネット通販強化で

仏小売大手のカルフールは11日、米グーグルと国内の販売で提携すると発表した。ネット通販の強化が狙いで、食品をグーグルのサイトなどを通じて購入できるようにする。2018年初めの実施を予定している。

仏小売業界ではスーパー大手モノプリが3月、米アマゾンとパリを対象とするネット通販で提携すると発表。食品販売大手ルクレールがパリでネットを活用した宅配サービスを開始するなど、ネット通販での競争が激化している。

カルフールは昨年7月に就任したボンパール最高経営責任者(CEO)が1月、2022年までにネット通販での食品販売を50億ユーロに拡大するという目標の達成に向けて、向こう5年間で28億ユーロをオンライン事業の強化に充てる計画を発表していた。同戦略に沿って、グーグルとの提携を決めた。

グーグルと仏小売企業の提携は初めて。フランスの消費者はグーグルが開設する専用サイトやスマートスピーカー「グーグルホーム」、人工知能を活用した会話形検索システム「グーグルアシスタント」を通じて、カルフールに食品を注文できるようになる。

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