アウディ、燃料電池で現代自と提携

フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社アウディは20日、燃料電池の分野で現代自動車と提携合意したと発表した。燃料電池車を手頃な価格で販売できるようにするために、提携を通して開発を加速する。アウディは燃料電池搭載の大型スポーツSUVを2021年に生産する計画だ。

両社は今回、特許と競争上重要でない部品の相互利用を取り決めた。同合意は当局の承認を経て発効する。燃料電池の共同開発も検討していく。

アウディはVWグループ全体の燃料電池開発を担当している。このためアウディが燃料電池車の開発を加速できれば、グループの電動車両開発に弾みがつく。

燃料電池車は電気自動車(EV)に比べ航続距離が長く、燃料補給時間が短いというメリットがある。EVよりも車両を軽くできることもプラスポイントだ。

ただ、現時点では車両価格が高く需要が極めて小さい。また、燃料である水素のスタンド網も整備されておらず、販売するメーカーはトヨタやホンダ、現代自に限られる。

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