スイス製薬大手のロシュは19日、がん遺伝子解析を手がける米ファンデーション・メディシン(FMI)の株式を買い増し、完全子会社化発表した。がんのオーダーメイド医療事業を強化する狙い。
ロシュは株式公開買い付け(TOB)を実施し、FMIに対する出資比率を現在の56%から100%にと引き上げる。買い付け価格は1株当たり現金137ドル。これは前日終値を29%、過去6か月間の加重平均株価を68%上回る水準で、FMIを53億ドルと評価したことになる。
FMIは従業員数660人の中堅企業。昨年の売上高は1億5,290万ドルで、純損失1億6,150万ドルを計上した。