欧州委員会は9日、独通信最大手ドイツテレコムが米メディア大手リバティ・グローバルのオーストリア子会社であるUPCオーストリアを買収する計画を承認したと発表した。競争上の問題がないと判断し、無条件で買収を認める。
ドイツテレコムは2017年12月、オーストリアの携帯電話サービス子会社Tモバイル・オーストリアを通じて、UPCオーストリアを19億ユーロで買収することで合意していた。
欧州委はTモバイル・オーストリアとUPCオーストリアの事業はブロードバンド・サービスで重複するもの、概ね補完的関係にあり、テレコム・オーストリアなど強力なライバル企業も存在することから、同買収が健全な競争を阻害することはないとして承認した。