伊タイヤ大手ピレリが、ロシア中南部キーロフにある乗用車用タイヤ工場を増強する。現地当局がこのほど明らかにしたもので、2021年までに30億ルーブル(4,130万ユーロ)超を投じて設備を刷新し、生産能力を引き上げる。同工場で生産しているタイヤは13~16インチだが、17インチの生産ラインを新設し、来年から年間100万本超を生産する計画だ。
ピレリのロシア事業拠点は国営企業ロステック(旧ロステクノロジー)との合弁会社ピレリ・タイヤ・ロシアで、ピレリが75%を出資している。石油大手シブールから買収したキーロフおよび南西部ヴォロネジのタイヤ工場を生産拠点とする。ヴォロネジ工場は16~21インチの高級車用タイヤの開発・生産に特化し、年産能力は220万本。同工場も将来的に増強する計画だ。