PKPカーゴが鄭州市と提携、一帯一路の物流拠点整備で

ポーランド国鉄の物流子会社PKPカーゴはこのほど、中国・鄭州市と提携覚書を交わしたと発表した。ポーランド東部のマワセヴィツェ物流センターを中国とEUを結ぶ貨物輸送ハブとして積極的に活用することを目指す。鄭州市は中国が提唱する新シルクロード構想「一帯一路」の起点にあたる。

マワセヴィツェ物流センターは2015年、PKPカーゴと鄭州国際陸港開発建設有限公司の合弁で設立された。鄭州市からカザフスタン、ロシア、ベラルーシを経由してEUに至る輸送ルートの重要な中継点として注目されている。

PKPカーゴのヴァルゼヴィッツ社長は、今後は鉄道貨物だけでなく国内港からのコンテナ貨物の輸送も増え、複数の交通機関の連携を図るマルチモーダル輸送のニーズが高まることから、同物流センターの重要性も増すと予想する。系列の鉄道インフラ会社PKP PLKと共同で同センターの処理能力を2026年までに現行の4倍に増強し、欧州最大の「陸の港」を目指す計画だ。

上部へスクロール