英携帯通信大手ボーダフォンは20日、2020年までに英国内の1,000地域で第5世代移動通信(5G)システムの商用サービスを開始する計画を明らかにした。今後数週間のうちに7都市で5G技術のトライアルに着手する。来年にはこれまで通信網の整備が遅れていたイングランド南西部のコーンウォールやイングランド北西部の湖水地方で、5Gサービスを利用できるようにするという。
次世代ワイヤレスシステムの5Gは現行の4Gと比べ、最終的に100倍の通信速度を実現する見通しで、モバイル通信の用途を大きく広げる可能性がある。英国では現在、ボーダフォンを含む携帯大手4社が共に5G技術のトライアル準備を進めている。ただし、5Gに対応した端末が市場に投入されるのは2019年後半になる見通しだ。
一方、ボーダフォンは同日、5G技術を利用した国内初となるホログラム通話のデモンストレーションを行った。ロンドン近郊ニューバリーのボーダフォン本社とマンチェスターをつなぎ、サッカーのイングランド女子代表ステファニー・ホートン選手とファンの少年が交流する様子を公開。ホートン選手のホログラム映像に少年がハイタッチするシーンや、同選手のリフティング技などが披露された。