ホンダが英工場の生産を一時休止、「合意なきEU離脱」に対応

ホンダは10日、英国のスウィンドン工場で4月に6日間の生産休止日を設けることを明らかにした。英国が「合意なきEU離脱」に直面した場合の物流の混乱などに備えた措置となる。

英国は3月29日にEUから離脱する予定。EUを離脱した直後に双方の関係が激変し、貿易などに大きな影響が及ぶのを避けるため、2020年12月末まで「移行期間」が設けられ、英国が実質的にEU単一市場にとどまることになっているが、離脱協定案が英議会で承認されるメドが立っておらず、このままでは離脱と同時にEU・英国の国境で税関検査が行われるようになる。

ホンダは合意なき離脱に至れば、スウィンドン工場への部品供給が滞る恐れがあることなどから、こうした事態に備えたリスク対策として、あらかじめ生産休止日を設けることを決めた。

英国に生産拠点がある自動車メーカーでは、BMWが小型車「ミニ」を生産するオクスフォード工場の操業をEU離脱直後から4週間停止することを昨年9月に決めていた。

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