EU統計局ユーロスタットが13日発表したユーロ圏の2018年12月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で0.9%低下し、2カ月連続で落ち込んだ。新車販売の不振、米中貿易摩擦の激化による国際経済環境の悪化、英国のEU離脱をめぐる混迷などが生産活動を圧迫しているもようだ。(表参照)
分野別では耐久消費財が0.7%上昇したが、エネルギーが0.4%、資本財と非耐久消費財が1.5%の幅で低下した。中間財は横ばいだった。
EU28カ国ベースの鉱工業生産指数は0.5%低下。主要国はイタリアが0.8%、スペインが1.4%、英国が0.5%の低下となった。ドイツは0.2%、フランスは0.8%の上昇と持ち直した。
前年同月比ではユーロ圏が4.2%、EUが2.7%の低下となり、2カ月連続で低迷。ユーロ圏は09年11月以来の大きな下げとなった。