EU内のカルテル通報、ネットでも可能に

EUの欧州委員会は19日、企業がカルテルをインターネットで通報できる制度を導入したと発表した。カルテルに関与した企業が摘発に協力すれば制裁を減免する制度を利用しやすくするのが狙い。同日付で実施する。

EUにはカルテルを最初に通報し、調査に協力した企業に制裁額を減免する制度がある。これまでは当該企業が欧州委に直接出向き、口頭や文書提出の形で通報する必要があった。インターネットでの手続きを可能とすることで、カルテルを通報しやすい環境を整える。

提供された情報は、訴訟で証拠として開示しないなど、これまでと同じように厳格に保護する。新制度はカルテルのほか、企業の不正行為に関する情報提供にも適用される。

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