EU統計局ユーロスタットが19日発表したユーロ圏の2018年10~12月期の労働コスト(時間当たり)は、物価変動を加味しない名目ベースで前年同期から2.3%上昇した。上昇率は前期の2.5%を下回ったものの、緩やかな景気回復に伴う雇用改善を背景に、賃上げなどが堅調を維持している。(表参照)
労働コストの大部分を占める賃金・給与が2.3%、非賃金コストが2.4%の幅で上昇した。業種別の上昇率は工業が1.9%、建設業が2.4%、サービス業が2.5%だった。
EU28カ国ベースの労働コスト上昇率は、前期を0.2ポイント上回る2.8%。国別ではルーマニアが13.1%で最高だった。主要国はドイツが2%、フランスが2.5%、イタリアが2.2%、英国が3.5%、スペインが1.1%となっている。