自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは19日、自動輸送システムの開発・製造を手がけるオランダの2ゲットゼアの株式60%を取得し、子会社化したと発表した。自動運転分野での有力メーカーとなることを目指す戦略に沿ったもの。買収額は明らかにしていない。
2ゲットゼアは1984年の設立で、ロッテルダムに本社を置く。空港や港湾、工場、テーマパーク、都市向けに乗客と荷物を自動輸送するシステムを手がけている。海外では米サンフランシスコ、アラブ首長国連邦のドバイ、シンガポールに拠点がある。
ZFは同社の買収により、成長市場である移動サービスソリューション、自動輸送システム、シェア型自動運転車(SAV)の分野で競争力を強化する。
2ゲットゼアはZFの傘下に入ることで、技術開発と事業拡大を加速させることができる。ロッテルダム本社の開発要員は現在の60人から120人に倍増する計画だ。