独通信最大手のドイツテレコムは21日、独北部のエネルギー・通信事業者EWEと合弁会社を設立することで合意した。同国北部・西部地区に光ファイバー通信網を敷設し、最大150万の消費者・企業が高速通信サービスを利用できるようにする。
両社は合弁会社「ノルトヴェスト」に折半出資する。連邦カルテル庁の承認を取り付けてから、EWEの本社があるオルデンブルクに設立。ニーダーザクセン、ノルトライン・ヴェストファーレン、ブレーメン州に光通信網を敷設していく。
ドイツテレコムとEWEは約10年で最大20億ユーロを投資する計画だ。EWEのシュテファン・ドーラー社長は人口希薄地域でも高速インターネットを利用できるようになると意義を強調した。
新会社では設立後2年間、光通信網をどの地域に設置するかを計画。そのうえで敷設を開始する。両社が直接、敷設を行うほか、入札を通して外部企業にも委託する。ドイツテレコムとEWEは敷設事業全体のとりまとめる「ゼネコン」としての役割を果たすと説明している。