欧州委員会は22日、仏小売り2社がカルテルなどを禁じるEU競争法に違反した疑いがあるとして、20日に両社の事業所に対する立ち入り調査を実施したと発表した。対象企業の具体名は公表していないが、スーパー大手のカジノとアンテルマルシェが調査を受けたことを確認した。
立ち入り調査はパリにある両社の本社が対象。違反容疑の詳細は明らかにしていない。今後の調査で競争法違反と認定されれば、全世界の売上高の最大10%に相当する制裁金の支払いを命じられる可能性がある。
カジノとアンテルマルシェは2014年に商品調達で提携した。カジノが仏オーシャンと同様の提携を結んだことを受け、18年に解消していた。