欧州委員会が5月28日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は105.1となり、前月の103.9から1.2ポイント上昇した。同指数の改善は2018年6月以来11カ月ぶり。製造業とサービス業で上昇したことが大きかった。
分野別では製造業が13カ月ぶりに改善。前月から1.4ポイント上昇した。サービス業は0.4ポイント上昇し、2カ月連続で改善した。消費者も0.8ポイント上昇した。一方、小売業は0.1ポイント、建設業は2.4ポイントの幅で低下した。
EU28カ国ベースのESIは、前月を0.2ポイント上回る103.8。主要国はフランスが4ポイント、イタリアが1.7ポイント、スペインが1.3ポイント、ドイツが0.4ポイントの幅で上昇した。EU離脱をめぐる混迷が深まる英国は、4.8ポイント低下と大きく落ち込んだ。