ハンガリー通信大手のマジャールテレコムは9日、傘下のITサービス会社を国内同業4iGに売却することで合意したと発表した。Tシステムズの中小企業向け事業は売却の対象外で、事前に自社事業として統合する。競争監督当局の承認を経て、年内に売却手続を完了させる計画だ。取引額などの詳細は明らかにしていない。
Tシステムズは4iGに売却された後も、マジャールテレコムの長期提携先として大手企業や公共機関に同社の通信サービスを提供する。4iGは買収後の3年間「Tシステムズ」をブランド名として使用する権利を持つ。
4iGは国内情報通信技術(ICT)業界大手で、2018年にハンガリーの投資会社コンズーム・オープスに買収された。投資家で4iG社長のヤサイ氏が先ごろ、株式シェア32.02%を取得し、新たに株主となった。